こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224

今回は、アフリカの選手育成が抱える”3つの大きな問題点”について考えていきたいと思います。

アフリカの選手育成が抱える”3つの大きな問題点”とは?

人材の宝庫!
最後の未開拓地!
最大の市場!

このような言葉で揶揄されることが多いアフリカ大陸。

実は、これはビジネスに限った話ではありません。

スポーツの世界でも同様なのです。

特に、コートジボワールのドログバ、ナイジェリアのオコチャ、セネガルのサディオ・マネなどの目覚ましい活躍が大きく後押しする形で、アフリカの選手を囲いこもうと世界中のクラブが情報戦争を繰り広げているのです。

それでは、アフリカの選手たちは実際に使い物になるのでしょうか?

残念ながら答えは「NO」です。

先筆した選手たちのほぼ全員が若くしてヨーロッパにわたり、高度な指導の下で技術・戦術・フィジカルというサッカー選手としての礎を築き上げてきました。

残念ながら、アフリカ国内で育った選手の成功事例はあまりないのです。

それは、なぜでしょうか?

その最大の問題がアフリカが抱える3つの育成問題にたどり着きます。



具体的には、

1. ハード面の問題
2. 経済的な問題
3. 指導者の問題

これらの問題がアフリカの若き才能たちの成長を妨げていることは疑いようのない事実なのです。

どういうことなのでしょうか?それぞれの課題について見ていきましょう。

1.ハード面の問題

まずはハード面の問題です。基本的にアフリカは慢性的な道具不足に苦しんでいます。
各チームにボールがたった1つという状況も日常茶飯事。このような状況で育つ選手たちは必然的にボールに触れる機会がと極端に少ないためにボール扱いやボールを正確に蹴るという技術を習得することができないのです。

さらにグラウンドの問題が挙げられます。アフリカのグラウンドは基本的に凹凸が激しいです。
これが何を意味するかわかりますか?
この凹凸のせいで、子供たちはトラップの瞬間までボールから目を離すことができないのです。

つまり、ボールが動いている間に周囲を見ることや、1タッチでボールをさばくということはほぼ不可能。

この環境のせいで、まず「ボールを止めてから考える」という選手が目立ちます。そして、これはサッカー選手として必要な判断の速さを身に着けることが難しくなるのです。

2.経済的な問題

2つ目の経済的な問題。基本的に経済状況は悪いです。故に、少年サッカーや育成年代などいわゆる「お金になりにくい」年代は極端に軽視されることが多いのです。いくら選手を育てても、お金を産み出すことができないからだと言えます。
また、才能のある若い選手でも、家庭の状況でいつまでもサッカーに打ち込めるわけではありません。
かなりの才能がありながら泣く泣くサッカーをあきらめてきた子供たちを著者は両手の指以上の数見てきました。

3.指導者の問題

最後に、指導者の質の問題。
編集長はアフリカ最高のレベルと権威を誇るといわれるCAFコーチングコースのB級まで取得済みです。
しかし、実際の講義や実技内容はそれぞれのインストラクターの”感覚”で行われていることが多く、実戦で使えそうな知識はほとんど皆無でした。
今後、指導者の育成をどのように改革していくかを考えることは急務であるといえるでしょう。

身体能力に優れ、ポテンシャルに疑いの余地がないアフリカの若者たちの将来はこれらの問題が解決できるか否かにかかっているといっても過言ではないのです。

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