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2018年2月。イングランドプレミアリーグに所属するウエスト・ハムユナイテッドは選手獲得部長であるトニー・ヘンリー氏を解任しました。

解任の直接的な原因は彼の発言とされています。

その発言とは、

「プレミアリーグにおいてアフリカ人選手はもっと特別扱いされるべきである!」

これは、暗にウエスト・ハムユナイテッド及びイングランドプレミアリーグがアフリカ人選手を軽視しているというメッセージが含まれており、これを問題視したウエスト・ハムユナイテッドは発言者であるトニー・ヘンリー氏を解任したというのが一連の流れとなっているのです。

その後、ウエスト・ハムユナイテッドは公式に黒人選手を軽視するような事実は一切ないとの声明をだしいますが各メディアが一斉に報じるあたりその信憑性はかなり高いと言えるでしょう。




プレミアリーグに所属するアフリカ人選手の実態とは?

プレミアリーグにおいて、登録全選手のうちアフリカ人選手が10%以上を占めているのはアーセナルとトッテナムの2チームのみです。

そして、2018年2月現在で最も多くのアフリカ人選手を抱えているのがクリスタルパレス。

クリスタルパレスには、以下の5名の選手が所属しています。

・ヤニック(コンゴ代表)
・パぺ(セネガル代表)
・マロウアネ(モロッコ代表)
・アッピアー(ガーナ代表)
・サコ(マリ代表)

しかし、これまでのプレミアリーグの歴史の中でアフリカ人選手が大活躍し、「伝説」として認められた例は非常に少く、ドログバ(コートジボワール)とヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)の2人くらいだと言えます。

それでは、なぜアフリカ人選手はプレミアリーグで活躍することはが難しいのでしょうか?

アフリカ人選手がプレミアリーグで活躍できない理由とは?

最も大きな理由は「Africa Cup of nations」の影響です。

これはアジアでいうアジア大会のようなものであるが、日程に問題があるのです。

「Africa Cup of nations」はイングランドプレミアリーグのシーズンの半ばで開催されます。

つまり、重要な局面においてアフリカの選手たちは試合に出場することができないという現実があるのです。

そして、もう一つの問題はいまだにはびこる「レイシズム」の問題です。

・アフリカ人選手はイングランドの寒い気候の適応できない!
・アフリカ人選手はマナーや態度が悪い!

このようないわれのない理由に獲得を見送るという例がいまだにあるというのが驚きです。

1992年にジンバブエ代表のピーター・ドブが初めてアフリカ出身選手としてプレミアリーグの一員になって以来、これまで272名が登録してきました。

しかし、これはまだまだ十分な数ではありません。

(先日のリバプール戦で劇的なミドルシュートを決めたケニア出身ワニャマ選手!)

今後さらに多くのアフリカ出身選手が世界を舞台に戦うことを楽しみにしたいものですね。

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