こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224

アフリカのほぼすべてのクラブチームが採用する戦術。

それは、前線からの「ハイププレス」です。

言い換えれば、2010年代のブンデスリーガで最も多く飛び交った戦術用語「ゲーゲンプレッシング」、また日本でいえば元全日本大学選抜の監督で駒澤大学で幾度となく日本一を獲得した秋田浩一監督がその実践者として有名ですよね?

この「ゲーゲンプレッシング」を用いて当時香川真司を要したドルトムントが常勝バイエルンを抑えてリーグ制覇したことは記憶に新しいです。

今回は、アフリカサッカーで最も採用される「ゲーゲンプレッシング」について見ていくことにしましょう!

ゲーゲンプレッシングとは?

そもそも、ゲーゲンプレッシングとはどのようなものなのでしょうか?

“ゲーゲンプレスとは、ミドルサードで相手にボールを奪われた直後にスイッチを入れ、数秒以内にボールを奪い返しショートカウンターに転じることを前提にデザインされた動き方のことを指す”

【ゲーゲンプレスの映像はこちらから!】

つまり、素早い切り替えから高速のカウンターを狙うことを目的とした“超攻撃的プレス”という事ができるのです。

ゲーゲンプレッシングの4つの型とは?

ドイツの戦術分析サイトspielverlagerung.comに掲載されているRene Maric氏の分析ではゲーゲンプレッシングには”4つ”のパターンが存在するとしています。

それは、

1.マンマーク型ゲーゲンプレッシング
2.スペース潰し型ゲーゲンプレッシング
3.パスカット型ゲーゲンプレッシング
4.パスの受けて潰し型ゲーゲンプレッシング

です。

ここでは、それぞれについて見ていくことにしましょう。

1.マンマーク型ゲーゲンプレッシング

これは、ボールが奪われた瞬間に近くの選手が即座にボールホルダーにプレッシャーをかけて自由を奪う。周囲の相手選手はサポートに近寄るが、同時に以下の図の様に各選手がマンマークで相手につく。ボールホルダーはプレッシャーを浴びるが複数人に囲まれるわけではないのでパスを出すことはできるが、その先で各マーカーがパスの受け手を潰しに行きボールを奪い返すことを狙う。
(採用実績:バイエルン2016年)

2.スペース潰し型ゲーゲンプレッシング

これは、対戦相手がプレーするエリアを基準として、選手を極端なまでに密集させる。
エリア内の相手選手を完全に捕まえ、圧力をかけ続ける。
理想的には、相手に“呼吸”をさせないほどのプレッシング。考えられる限り、すべてのフリーランニングのスペースとパスコースを遮断。この形では、ボールを失うまでの選手間のポジション調整が重要になる。
(採用実績:ドルトムント2015年)

3.パスカット型ゲーゲンプレッシング

これは、ボールホルダーやパスの受け手を狙うのではなくパスカットを狙う。ボールを奪われると各選手が即座に2つのパスコースを想定した位置取りをする。ボールホルダーには一定の自由を与えてショートパスを出すことを許すが、そのパス自体をカットし逆襲に転じることを目指す。
(採用実績:バルセロナ2013年)

4.パスの受けて潰し型ゲーゲンプレッシング

これは、ボールに近い1人ないし2人の選手がボールに向かってプレスをかける。その際、他の選手たちは、自分のポジションを基準に動くのではなく、マンマークに近い形で自分の近くにいる選手たちを基準にポジションをとる。
アフリカではこの型を採用しているところが圧倒的に多い。
(採用実績:バイエルン2018年)

アフリカとゲーゲンプレッシングの不思議な関係

前筆した通り、アフリカではその高い身体の力をいかんなく発揮すべくゲーゲンプレッシングを採用するチームが多いという特徴があります。

しかし、

「はまらないチームが多い」(プレッシャーがうまく機能しない)

というチームが多いのもこの戦術の特徴の1つなのです。

それではなぜはまらないのか?

編集長が見る限り、「連動ができていない」場合が多いと感じています。

最初の1人、2人はボールにプレスをかけるが、残りの選手がそのプレスに対する「予測」を立て、「連動」する動きができない場合が多いです。

そして、ここを指導できるアフリカの指導者は非常にまれなのです。

なんとか形に形にしようとしているケニアの名門LIGINDOKOの監督のマチオ監督もそれを完成させることは至難の業だといいます。

幼少期から戦術的なトレニーニングを受けていないと、なかなか戦術理解をすることができな」

マチオ監督はそういう。

編集長編集長

やはり、アフリカが抜群の身体能力を誇りながらいまいち伸び悩むのは育成年代の問題なのか・・・

今後のアフリカサッカーの命運を分けるともいえるこの問題をもう少し見守っていきたいと思います!

お知らせ!

編集長が代表を務めるNGOジンバブエ侍フットボールプロジェクトがジンバブエでサッカーアカデミーを設立しました!

ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは?

ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは、「ジンバブエの厳しい環境下にいる子供達の可能性を広げる」ことを最大の目的として2018年に設立されたサッカーアカデミーです。

その最大の特徴は、編集長が4年間の間にアフリカ5ヵ国3000人以上の子供たちを指導する中で「アフリカ人の身体能力×サッカーIQ×日本人のメンタリティ」を最も効率的に落とし込むことができる「ZSFAメソッド」を使ったトレーニングだと言えるでしょう。

この“ZSFPメソッド”を通してジンバブエから世界で活躍できる選手の育成を目指します。

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