こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224

実は、最近気になっていることがあります。

それは、

”なぜJリーグにはアフリカ出身に選手が少ないのか?”

ということです。

今回は、この問題について少し考えてみました。

なぜJリーグにはアフリカ出身に選手が少ないのか?

コートジボワールのドログバ、セネガルのマネ、ナイジェリアのオコチャ、ケニアのワニャマ。

これらのアフリカの選手に共通しているのは“スーパースター”という肩書だけではありません。

実は、彼らには共通するもう一つのポイントがあります。

それは、

”若かりし頃にスカウトされている”

ということです。

最初のステップとして、欧州4大リーグへの移籍が叶わなかったとしても周辺のヨーロッパのクラブでプレーすることでその後の大きなステップアップに成功しているのです。

そして、忘れてはならない事がもう一つ。

それは、

選手の成功は勿論であるが、最初に獲得したクラブは移籍により多額の利益を生みだしているということ

です。

ヨーロッパにおいてはこの“ビジネスモデル”はほぼ完成されていますが、日本をはじめとしたアジア地域ではその存在は皆無に近いと言えます。

勿論、近年騒がれているタイやインドネシアの選手を獲得することでアジア地域への一定のマーケティングには繋げることができますが、その選手たちが“欧州”へ移籍できる可能性はほぼゼロというのが現状です。

一方で、かつてガンバ大阪などで活躍したエムボマ選手などはガンバ大阪を経たのちにセリエAの強豪パルマなどで大活躍を遂げました。

その際にガンバ大阪が獲得した“移籍金”も莫大であったといいます。


(ガンバ大阪で活躍したカメルーン代表のエムボマ)

客観的に見て、将来性のある、そして能力的にも申し分のないアフリカ人選手がJリーグのチームに在籍している場合はなぜかかなり稀なのです。

アフリカの選手を擁すれば、チームへの貢献もさることながら中国やヨーロッパからのオファーも届きやすいにも関わらずなぜJリーグのチームはアフリカ選手の獲得ができないのでしょうか?

その原因について詳しく検証してみましょう!


(浦和レッズで活躍したブルキナファソ代表のサヌ)




Jクラブがアフリカ人選手の獲得に2の足を踏む3つ理由とは?

著者のアフリカでの経験を基に、Jクラブがアフリカ人選手の獲得に2の足を踏む理由には3つの理由があると考えています。

具体的には、、

1. 国際移籍証明書が期限内に処理できない可能性が高い!
2. ワークパーミット(労働許可証)が取れない可能性が高い!
3. アフリカとのコネがない!

というものです。

ココはかなり大切なところですので1つ1つ丁寧に見ていきましょう!

“国際移籍証明書が期限内に処理できない可能性が高い!”

どのリーグにも移籍期間というものが設けられています。その期間内にクラブ同士で選手をスムーズに移籍させるために様々な手続きを行っているのです。

その際に主に必要になる書類は、

✔クラブからの在籍証明書及び推薦書
✔ポリスクリアランス(犯罪歴証明書)
✔国際移籍証明書

の3つ。

特に難航するのが、3つ目の“国際移籍証明書”です。

実は、編集長もジンバブエでプレーした際にこの“国際移籍証明書”を取得しました。

しかし、取得までになんと半年かかり、前記リーグを棒に振ってしまった経験があります。

それでは、なぜそのような事態が起こるのでしょうか?

それは、国際移籍証明書とは選手保有チームが自国のサッカー協会に申請し、そのサッカー協会から日本のサッカー協会に要請が行くという流れになるからだと言えます。

ここで最も時間がかかるのがアフリカのサッカー協会を通す場面。

汚職が蔓延しているアフリカのサッカー協会においては1つの印鑑をもらうのに10万円以上かかることも珍しくありません。

また、その手続きも2日に1回は催促しなければ忘れられてしまうという現状があるのです(泣)

その他の書類は容易に手に入りますが、ポリスクリアランス(犯罪歴証明書)を取得した際にその選手に犯罪歴があった場合にはJリーグへの移籍ができなくなるので注意が必要です。

“ワークパーミット(労働許可証)が取れない可能性が高い!

ご存知の通り、日本は世界的にも大変ワークパーミットを取ることが難しいことで知られています。

サッカー選手として来日する場合には“興行”という名目で1年ないしは3年の在留資格を得ることができますが、ここで問題になるのが選手の“実績”“実力”です。

基本的に、外国人を獲得するということは自国の選手の活躍の場が1つ失われるということを意味します。

故に、獲得する選手が日本に何か“メリット”を残せるような選手でなければならないのです。

例えば“技術移転”がその最たる例であり、その選手から日本人選手が多くを学べるのであれば問題ないと言えるでしょう。

それをカバーするために必要となるのが、「代表歴」、「国際大会出場歴」などであり、ここをカバーできるかどうかは実際に申請して見なければワークパーミットをい取得できるかどうかわからない場合が多いのです。




“アフリカとのコネがない!”

実際、アフリカにすんでみるとJリーグの知名度は極めて低いです。

サッカーベットに興じている若者がかろうじて「ガンバ大阪」などの単語を知っている程度です。

必然的にアジアのサッカーの希望移籍先は爆買いで話題の中国になります。また、すでにヨーロッパの多くのチームがアフリカ現地のチームと提携したり、独自のアカデミーを作ったりとすでに有望な若手を囲っているという現実もあり、
日本にまで選手の有力な情報が来ないのも当然の流れと言えるでしょう。

Jリーグチームにはいつまでも待つだけでなく、積極的に動いて情報をキャッチする動きが求められているとも言えます。

1チームくらい“アフリカの若手”を獲得して育てて売却するというヨーロッパ式のクラブシームが存在してもいい気がしています。

いい意味で“他との差別化”につながるでしょう。

なんとももったいない話ですね(泣)

最後に・・・

現代サッカーにおけるアフリカ選手の活躍は周知のとおりです。その活躍の影響で今後ますますその需要は高まることが予想されます。

編集長はアフリカで生活しながら日本の“待つ姿勢”に少々“不安”を抱いています。

是非、新たな市場をいち早く抑えるためにもアフリカまで足を延ばし、視察することを強くお勧めします!

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ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは、「ジンバブエの厳しい環境下にいる子供達の可能性を広げる」ことを最大の目的として2018年に設立されたサッカーアカデミーです。

その最大の特徴は、編集長が4年間の間にアフリカ5ヵ国3000人以上の子供たちを指導する中で「アフリカ人の身体能力×サッカーIQ×日本人のメンタリティ」を最も効率的に落とし込むことができる「ZSFAメソッド」を使ったトレーニングだと言えるでしょう。

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