こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224)。

今回は、“通称アフリカサッカー指導者の父”として広く慕われ、20年に渡りって1000人以上のアフリカの指導者を育成してきたFIFA,CAF公認指導者インストラクターであるネルソン・マトンゴレラ氏にアフリカサッカー指導者育成の最前線の実態についてインタビューしました!

是非、ご覧ください!

早速インタビュー開始!

編集長編集長

アフリカの指導者育成に大変興味があります!是非、いろいろお話を聞かせてください!
それでは簡単に自己紹介をお願いできますか?

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

久しぶりですね。※(以前編集長はマトンゴレラ氏と共に働いたことがあります)元気そうで何よりです。私はネルソン・マトンゴレラと言います。ジンバブエサッカー協会の技術委員長とCAF及びFIFAの指導者養成インストラクターとして年間通じて100回くらいの講習会を行っています。

編集長編集長

さすが指導者の父ですね!まずは、アフリカのライセンス事情について聞かせてくれますか?

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

アフリカで最も権威のあるライセンスはCAF(アフリカ大陸サッカー連盟)が発行している指導者ライセンスです。これは、C、B、A、Proとレベルがあります。AやAProを持っていればアフリカのどの国でも指導できます。
その他にはそれぞれの国で独自に発行しているライセンスがあります。
ジンバブエの場合にはLEVEL1~LEVEL5までのレベルに分かれています。

編集長編集長

なるほど。それぞれのライセンスの内容は何を基に作られているのですか?

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

CAFの場合は、UEFAの指導内容に基づいて作成されています。一方で、ジンバブエ国内のライセンスは英国とドイツの影響を大きく受けています。
双方ともに合宿形式で、午前は座学、午後は実践、夜はホームワークです。


(座学の様子)

編集長編集長

指導者養成で困難なことはありますか?

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

それはやはり多くの人が受講できないという事です。ライセンスを取得するためには受講費はかかります。例えばCAFのCライセンスは日本円で3万円ほどします。これはジンバブエの人たちの1か月分の収入に等しい額なのです。必然的に、金額の補助をクラブや所属する組織に負担してもらえるような人材しかライセンスを取得できないのです。このような状況では良い指導者を多く生み出すことはできないですね。

編集長編集長

あなたはUEFABの資格ももっていて、ヨーロッパにも頻繁に行きます。あなたの目からみてアフリカ人指導者の長所と短所を教えていただけますか?


(指導実践開始前のひと時)

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

難しいですね(笑)近年ではアフリカの指導者のレベルはかなり上がってきています。そのような状況を踏まえた上で敢えて言うなら短所はカリキュラムやビジョンに沿ったトレーニングが圧倒的に欠如している事でしょう。その場の気分やテンションで指導内容を決めてしまうことがまだまだあるように感じます。一方で、長所は楽観的であることです。どのような状況でも明るく楽しく乗り越えていくことができる。そんな力強さを持っている指導者は非常に多い気がします。

編集長編集長

最後に、指導者育成の第一人者として大切にしていることはありますか?


(指導しているマトンゴレラ)

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

これまでの私の生徒の中には代表監督や一流クラブで指揮を執っているコーチが多くいます。しかし、私はこのような結果を大事にしていません。何が大切なのか。それは、誰も見ていない時の行動です。選手たちはすぐにコーチを見抜きます。それはあなたの身体から人となりがにじみ出るからです。良い関係なくして良い結果を出すことはできません。つまり、常日頃から自分を律しることができる人材でなければ良いコーチにはなれないのです。私はあなたにもそう教えたように、自分でもそれを実践しています。それが私の哲学なのです。

編集長編集長

私は当時(ジンバブエにいた際)あなたから本当に多くのことを学びました。
この度は本当にありがとうございました。今後ともサッカーについていろいろ教えてくださいね!

マトンゴレラ氏マトンゴレラ氏

こちらこそありがとうございました。



【AFRICA-SOCCER-JOURNAL公式スポンサー】
ライティング事務所PORKSTAR

【編集長が代表を務める国際NGO】
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