こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224)。

スペインでは年に2回開催されるバルセロナとレアルマドリードの“クラシコ”が、イングランドではアーセナル対トッテナムのロンドンダービーに加えて、近年ではマンチェスターシティ対マンチェスターユナイテッドのマンチェスターダービーが世界中をにぎわせています。

実は、ここケニアでも長年繰り広げられているダービーマッチが存在します!

ケニアのサッカー通はこぞってその面白さを表現する反面、一般人は危険だからやめておけという忠告をしてくれるダービーとはいったいどのような試合なのでしょうか?

今回は、編集長自ら“戦場”へ赴き決戦を観戦してきました!

ケニア中が熱狂するMASHEMEJIダービーとは?


(新聞もダービーでもちきり)

ケニアで人気を二分にするチームがゴル・マフィアとAFCレオパードです。

実は、先日ケニア人としてJリーグで初めて得点したマイケル・オルンガ選手が若かりし頃に在籍し、ぶっちぎりの得点王になったクラブがゴル・マフィア。


(オルンガ選手)

一方で、現在故障中ですが、イングランドプレミアリーグの強豪であるトッテナム・ホットスパーに中盤のダイナモとして活躍するケニアのいける伝説ビクター・ワニャマ選手が在籍していたチームがAFCレオパードなのです。


(ワニャマ選手)

そもそも、この2チームが長年の間ライバル関係でいるのは“部族”が大きく関係しています。

47以上の部族が混在するケニアでは昔から部族同士の争いが絶えませんでした。その中でも、首都ナイロビを中心に生活する“ルオ族”と“ルイヤ族”は様々なことで争い、ライバル関係にありました。

そして、

ルオ族はゴル・マフィアを、ルイヤ族はAFCレオパードを発足し、サッカーを通してお互いの権力争いをするようになったと言われているのです。

そして、このダービーはスワヒリ語でMASHEMEJI(姪・甥)と呼ばれ、以前より部族同士の長い争いや関係を親族関係になぞらえてつけられたと言われています。

試合会場へ!

今回は、安全第一をとるために先日サッカーを通して友人になった生粋のルイヤ族でレオパード“命”を豪語するニックと共に観戦です!


(チケットは200円)

試合会場はケニアのナショナルスタジアムである“Kasarani Stadium”で、約3万人を収容です。

外装も、芝生の状態も非常によく、ダービーにふさわしい状態でした。

いざ!試合開始!やはり・・・

試合開始前から両サポーターが何やら喧嘩みたいな小競り合いを繰り広げていました。(嫌な予感が・・・)

それは見ぬふりでいよいよ試合が開始です。

白熱した攻防で見ごたえ満点の試合内容です。

そんな時、事件は起きました。

ゴル・マフィアが前半40分に2点目を決めた際、審判の判定に不服なレオパードのサポーターたちがスタジアムのイスを壊して一斉にグランドに投げ込み始めました。

警察や軍隊が緊急出動した末に30分の中断を経て試合再開。

その後ハーフタイムではお互いのサポーターが乱闘騒ぎでかなり危ない雰囲気でした。

結果危険すぎるという判断の下、後半35分で早めに帰路につきました。

結果はそのままゴル・マフィアが2-0で勝利しました。(トホホ・・・)

注目プレーヤーは?

編集長の目に付いた選手は、オルンガ千選手が在籍していたゴル・マフィアの背番号10でケニア代表のOkeya選手です。アンカーに位置し、ワニャマ2世との呼び声高いこの選手は抜群の展開力と強靭なフィジカルで文字通りゲームをコントロールしていました。


(Okeya選手)

もう一人は同じくゴル・マフィア の背番号11のBoniface選手です。ケニアの“メッシ”と呼ばれるこの選手は絶賛売込中で素早いドリブルと抜群の機動力で幾度となく相手DFを苦しめていました。先制点はカットインからのミドルシュートでまさにスーパーでした。


(Boniface選手)

総括

MASHEMEJIダービーは非常にインテンシティと闘争心が高く面白いものでした。

しかし、若干の危険が伴うためにメインスタンドを避けて2階席や3階席に陣取ることをと良くオススメします(笑)

編集長編集長

P・S
ここケニアには柏レイソルで活躍するオルンガ選手のような選手がたくさんいます!

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