こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224)。

アフリカでヨーロッパのクラブから視察に来ているクラブの人たちに毎回のように尋ねられることがあります。

それが何かわかりますか?

必ずと言っていいほど、聞かれる質問内容とは、

✔足は速いのか?
✔身長はどれくらいある?
✔体力はあるのか?
✔代表歴はあるのか?
✔良いCB、アンカー、ストライカーは見つけたか?

ということです。

ヨーロッパのスカウト陣がアフリカローカル出身の選手に求める事柄は常に“フィジカル的”な要素であり、これまで一度も

▶創造性がある選手はいたか?
▶技術が高い選手はいたか?

などと聞かれたことがありません。

これはひとえに、ヨーロッパのスカウト陣がアフリカのローカル選手に期待している能力は“個”で打開してくれる選手であるということがわかります。

アフリカのローカル選手は“サッカーIQが低い”という固定概念が広く蔓延しているサッカー業界における評価は残念ながら正しいと言わざる負えません。

それでは、なぜアフリカで育成された選手はサッカーIQが足りないと言われるのでしょうか?

アフリカで約4年に渡りサッカーの指導をしている編集長の目には2つの理由が見えてきました。

1.アフリカンサッカーの弊害


(ジンバブエのローカルリーグもアフリカンサッカーが主流)

1つ目はとにかく“縦に速い”典型的なアフリカンサッカーの弊害を受けて創造性や高い技術力を持った選手たちが日の目を浴びる前に淘汰されてしまうという問題です。

実は、ユース年代には“オ!!”と思う選手や“よく言えている”という広い視野と高い技術力を有している選手をたまに見かけることがあります。

しかし、年齢が上がるにつれ、そのような選手は見事すぎるほどに消えていきます。

この最大の理由は、アフリカのローカルリーグに蔓延するポン蹴りのアフリカンサッカーが原因だと考えられます。

典型的なアフリカンサッカーに必要な選手は“足が速い”、“体が強い”、“パワーがある”など身体能力に秀でた選手だからです。

つまり、アフリカンサッカーには創造性や技術力などは求められていないのです。

故に、創造性、技術力があったとしても体が小さい、足が遅いなどの理由で試合に使われないなどという事はざらにあります。

一方で、技術力や戦術理解に乏しくともまるでラグビー選手のような体つきをした選手が重宝される傾向にあるのです。



2.グランドコンディションの弊害


(グランドは凹凸が激しい)

アフリカで育成された選手はサッカーIQが足りないと言われるもう一つの理由はグランドコンディションにあります。

アフリカのグランド状態は本当に劣悪です。

凹凸は辺り前のことですが、それ以上にガラスや大きな石がゴロゴロしている中でプレーをすることになります。

このような環境でサッカーをすることで“悪い習慣”が身についてしまうのです。

その一つが、“顔が上がらない”という事です。

いつイレギュラーするかわからないグランド状態でプレーしていると、ボールが移動している間もボールから目を話すことができません。

必然的に“来たボールを必ず止めてから考える”という習慣がついてしまうのです。

言うまでもなく近代サッカーにおいて、この習慣は致命的な問題であり、サッカーIQの育成を阻んでいる根源であるとも言えるのです。

最後に・・・

いかがでしたか?

勿論アフリカ(特に南アを除く南部アフリカ)の多くは指導者不足、道具不足などこの他にも多くの問題を抱えています。

しかし、逆に考えればまだまだ大きな“伸びしろ”であるともいえるのです。

現在、私たち(ZSFP)は“アフリカ人の身体能力”ד高度なサッカーIQ”を兼ね備えた選手を育成するための特別カリキュラムを作成するために日々トライ&エラーを繰り返しています。

皆さん。

完成後を楽しみにしていてくださいね!

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