こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224

八橋健一。

通称ケニーと呼ばれるサッカーの名将はアフリカ最も成功した日本人指導者としてアフリカで広くその名が知られています。

アフリカ最高峰のCAF Confederation Cupでの指揮は勿論のこと、ガーナの超名門クラブを率いて大きな成果を出すなどその確かな指導力でアフリカでの数々の契約を勝ち取ってきました。

今回は、そんな“アフリカ最強の日本人指導者”と謳われる八橋健一氏に独占インタビューを行いました!

八橋健一氏が持つ哲学、そしてアフリカで結果を出し続ける術を学んでいきましょう!

そもそも八橋健一氏とは?

(引用:Clients List)

八橋健一氏はAFCPROライセンスを所有し、海外を拠点に活躍するプロのサッカー指導者です。

これまでにキルギススタンU16代表監督やカタールU16コーチを務めるなど育成のエキスパートとして知られています。

2015年に初めてガーナプレミアリーグの超名門クラブであるハーツ・オブ・オークの監督の就任に伴いトップチームの監督に活躍の場を移します。

その後、ガーナプレミアリーグに所属する2クラブを歴任し、現在はスポーツX株式会社と契約し、国際テクニカルアドバイザーとしてガーナ人選手の紹介や指導現場でのアドバイスなどを精力的に行っています。


八橋健一氏の実績とは?

(引用:Harts of oak)

八橋健一氏もともと育成年代の代表監督を歴任し、キルギススタンU16代表監督をしていた際には後にキルギススタンA代表として日本代表と対戦する選手を多数輩出するなど育成のエキスパートとして数多くの実績を残しています。

また、ガーナでプロ初参戦となった2015年には超名門であるハーツ・オブ・オークを率いて魅力的なサッカーを展開し、毎試合5百人程度しか集めることができなかったサポーターを平均3万人以上集客するなど見事な手腕を発揮し、その実力を周囲に認めさせていったのです。

さて、ここからはそんな八橋監督に編集長が以前から聞きたかったことを直接インタビューしていきたいと思います!

インタビュー開始!

編集長編集長

今回は、インタビューを快諾して下さり本当にありがとうございます。

八橋監督八橋監督

どういたしまして。八橋です。よろしくお願いします。

編集長編集長

それでは早速インタビューをしていきたいと思います。
八橋監督は、現在は何をされていますか?

八橋監督八橋監督

現在は関西1部リーグに所属するAS京都おこしやすを運営しているスポーツXという企業と契約し、ガーナの選手の紹介や指導現場でのアドバイスなど行っています。日本とガーナを行き来するような生活をしていますね。

編集長編集長

八橋監督は長い間ガーナを拠点に仕事をしていますが、監督にとってガーナとはどんな存在ですか?

八橋監督八橋監督

私にとってガーナとは深い思い入れがあり、とてもしっくりくる場所です。

編集長編集長

ガーナで監督をする上での苦労を教えていただけますか?

八橋監督八橋監督

ガーナでは審判の買収やクラブフロントの介入が日常茶飯事で行われています。中でも、クラブの介入はほぼ毎日行われ、選手選考や戦術にまで口だしをされることがあるのがつらい所かもしれません。
また、給料の未払いや遅延も当たり前のように発生します。

編集長編集長

ガーナの国内リーグのレベルと特徴を教えていただけますか?

(引用:Harts of oak)
八橋監督八橋監督

ガーナはまだまだインフラが整備されておらず、競技場やグランド状態のレベルは非常に低いです。グランドが悪い為にパスを主体としたスピーディーなサッカーを遂行することが難しく、ショートパスが主体ですがプレイスピードが1テンポ落ちます。
選手は身体能力が高く、スピードがある選手が多いです。指示したことをしっかりとできる理解力の高い選手も多い印象です。
ガーナの問題は間違いなく育成です。まともに機能しているアカデミーが非常に少なく、育成年代の指導者のレベルも低い為、ここを改善することができればさらに多くのタレントが生まれ、国としてももう一つ上のレベルに到達することができると考えています。

(引用:sankei.com)
編集長編集長

アフリカでは文化も言語も習慣も異なりますが、指導の際に気を付けていることはありますか?

八橋監督八橋監督

私が心掛けていることは1つです。それは、「私が選手だったらこうしてほしい」ということを考えて実践しています。選手の立場に立って物事を考えることを大切にしています。また、トレーニングは高いレベルでオーガナイズすることを念頭に置いています。


編集長編集長

八橋監督の哲学を教えていただけますか?

八橋監督八橋監督

私が戦術を決める際には「選手」と「相手」をよく観察し、その上でクラブが定める目標を達成できるための最善の策を取るということを意識しています。
勿論理想は多くありますが、プロとして与えられた環境の中で最善の結果を出すことを最優先に考えています。
また選手たちとは常に「一定の距離」を取り、良いものは良い、悪いものは悪いという基準を明確に示すようにしています。その基準にそぐわないようであればスター選手であろうと容赦なく外します。
一方で、特別扱いしないこのスタンスは度々クラブのフロントとの火種になってしまうので困ったものです(笑)

編集長編集長

アフリカで結果を出すために必要なことは何ですか?

八橋監督八橋監督

選手をよく見て、感じること。
そして彼らが自身の能力を最大限に発揮することができる環境を提供することが必要な能力であると考えています。
チームとしての文化を作り上げていくことも結果を出すためには欠かせないと考えています。

編集長編集長

八橋監督の将来の展望を聞かせていただけますか?

八橋監督八橋監督

将来的にはアカデミーのダイレクターをしたいと考えています。
私はもともと育成年代のスペシャリストを目指していました。しかし、トップのレベルを知らないで良い指導はできないと考え、プロチームの監督になることにしたのです。
将来的には、その経験を再び育成のステージで活かしたいと考えています。
そのためには、次はナショナルチームの監督や高いレベルと大きなプレッシャーの中で監督をしたいと考えています。

編集長編集長

なるほどです。八橋監督この度はお忙しい中ありがとうございました。

八橋監督八橋監督

こちらこそありがとうございました。

最後に

アフリカサッカーのパイオニア的存在とも言える八橋監督がアフリカで結果を出し続けることができた理由は「明確なビジョン」に基づく指導の賜物であると感じました。しかし、それ以上に突然のインタビューの要請にも二言返事で快諾して下さり、親身になって多くの貴重な経験を話してくださるその「人間性」が国籍を問わずに多くの人を魅了しているのだと思いました。

いつの日か、アフリカの舞台で一緒にお仕事ができる日を他にしみにしています!

【八橋健一監督Facebook】
https://www.facebook.com/kenichi.yatsuhashi.public


お知らせ!

編集長が代表を務めるNGOジンバブエ侍フットボールプロジェクトがジンバブエでサッカーアカデミーを設立しました!

ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは?

ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは、「ジンバブエの厳しい環境下にいる子供達の可能性を広げる」ことを最大の目的として2018年に設立されたサッカーアカデミーです。

その最大の特徴は、編集長が4年間の間にアフリカ5ヵ国3000人以上の子供たちを指導する中で「アフリカ人の身体能力×サッカーIQ×日本人のメンタリティ」を最も効率的に落とし込むことができる「ZSFAメソッド」を使ったトレーニングだと言えるでしょう。

この“ZSFPメソッド”を通してジンバブエから世界で活躍できる選手の育成を目指します。

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