こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224)。

突然ですが、あなたはアフリカで一番強いチームってどこだか知っていますか?

恐らく、真っ先に頭に浮かんでくるのが、

✔ナイジェリア
✔カメルーン
✔コートジボワール・・・

このような国々ではないでしょうか。

実は、アフリカで一番強いチームはこのような国々ではありません。

少し、意外に思われるかもしれませんが現在アフリカ最強のチームはFIFAランク28位のチュニジアなのです。

今回はW杯で初の16強を目指すチュニジア代表を分析していきましょう!

チュニジア代表ってどんなチーム?

“カルタゴの鷲”(古代都市名から由来)

の愛称で親しまれるチュニジア代表は先筆した通りFIFAランキング28位(日本は60位)でアフリカ最強の実力を誇ります。

“アフリカ”ということでフィジカルに特化したサッカーをするのかと思われがちですが、チュニジアが体現するのはどちらかというとより組織的なサッカーです。
そして、この組織的かつ、戦術的なサッカーこそが周囲のアフリカ諸国との大きな差別化となり強さの秘訣でもあるのです。

これまでワールドカップには4回出場していますが、そのすべてでグループステージ敗退に終わっています。

5回目の出場となるロシアW杯ではグループGに入り、18日にイングランド、23日にベルギー、28日にパナマと対戦。2位以内で決勝トーナメントへ進んだ場合、なんとベスト16では日本代表の入っているグループHのチームと対戦するのです!
それでは、
本大会に選出されたメンバーを見ていきましょう!

チュニジア代表のメンバー

チュニジア代表の招集メンバー23人は以下のとおりです。
※()内は所属クラブチーム
▼GK
ファルーク・ベン・ムスタファ(アル・シャバブ)
モエズ・アセン(シャトールー)
アイマン・マトルーティ(エトワール・サヘル)
▼DF
ラミ・ベドゥイ(エトワール・サヘル)
ヨアン・ベナルアン(レスター・シティ)
シャム・ベン・ユセフ(カスムパシャ)
ディラン・ブロン(ヘント)
ウサマ・ハダディ(ディジョン)
アリ・マールール(アル・アハリ)
ヤシン・メリアフ(CSスファクシャン)
ハムディ・ナゲズ(ザマレク)
▼MF
アニセ・バドリ(エスペランス)
モハメド・ベン・アモル(アル・アハリ)
ガイレネ・シャーラーリ(エスペランス)
アハメド・ハリル(クラブ・アフリカン)
サイフ・エディン・ハウィ(トロワ)
フェルジャニ・サシ(アル・ナスル)
エリス・スキリ(モンペリエ)
ナイム・スリティ(ディジョン)
バセム・スラルフィ(ニース)
▼FW
ファハルディン・ベン・ユセフ(アル・イティファク)
サベル・ハリファ(クラブ・アフリカン)
ワフビ・カズリ(レンヌ)

チュニジアはフランス語圏ということもあり、チュニジアのサッカーはフランスの影響を深く受けてきました。

その為、今回の選出もフランスリーグで活躍している選手が多く見受けられます。

ここからは、チュニジアの2人の注目選手について見ていきましょう!

チュニジアの注目選手を公開!

ここではチュニジア代表の“攻”と“守”それぞれの要をご紹介します。

まずはチュニジアの“攻”を任される選手でフランス1部リーグのレンヌに所属するストライカーワフビ・カズリ選手です。

ワフビ選手は2009年にアミアンFCでポロデビューを果たすと、メキメキと頭角を現し、フランスの名門ボルドー、イングランドプレミアリーグのサンダーランドなどのクラブでプレーしてきました。

特に、サンダーランド時代にはマンチェスターU相手にゴールを決めるなど印象的な活躍でその名を一気に世界中に轟かせました。

プレー動画はこちらから!
https://www.youtube.com/watch?v=HJkp-XXVw-c

最大の武器はゴール前の優れた得点感覚でしょう。プレースタイルはレアルのレジェンドであるラウール氏を連想させるものがあります。

続いてチュニジアの“守”の要を紹介します。

チュニジアの守備の要は・・・

ヨアン・ベナルアン選手です。

なんと、このヨアン選手はイングランドの強豪レスター・シティに所属し、あの岡崎選手の同僚なのです!

育成に定評のあるフランスのASサンテティエンヌのユース出身で、2007-08シーズンにトップチームデビューを果たしました。

その後は、活躍の舞台をイタリアのセリアAに移します。

ACチェゼーナ、パルマ、アタランタなどを経て2015年から4年契約でレスターに加入しましたが、ロベルト・フートやウェズ・モーガンなどそうそうたるライバルたちを前に出場機会をえることができませんでした。

しかし、かねてよりその類まれな身体能力は高く評価され多くのチームが現在獲得を目指しているのです。

往々にして前に強いアフリカのDFの最大の弱点は“ポジショニングの悪さ”だと考えられていますが、ヨアン選手はセリエAで守備に関して多くを学んだことで常に的確なポジショニングをとることができる点が大きな魅力でしょう。

また、彼の的確なビルドアップも見どころの一つです!

次に、チュニジアを束ねる監督について見ていきましょう。

チュニジア代表を率いるのは・・・

チュニジア代表を率いるのは同国出身の“ナビ―ル・マ―ルール”監督です。

ナビール監督はチュニジア代表の選として74試合に出場した実績があります。

これまでにクラブとしてはES TUNISを率いてCAFチャンピンズリーグ(アジアでいうAFCチャンピンズリーグ)で優勝を果たした他、チュニジア以外にカタール代表の監督を務めた経験もあります。

ナビール監督が選手たちに求めるものは“規律”“ハードワーク”の2つです。

残念ながら志半ばで解任となった元日本代表監督のハリル・ホジッチ監督と非常にタイプが似ています。

【4-4-2】 または【4-3-3】を好んで採用し、サイド攻撃を攻撃の軸にしてサッカーを展開します。

2002年の日韓W杯に出場した際に大活躍した元・オランダのアヤックスの“ハテム・トラベルシ”選手のようにSBが攻撃的で、果敢なオーバーラップが今回のチュニジア代表の戦術における特徴の1つですが、アフリカ予選をなどを通じてSBが上がったスペースのケアが上手くできずに失点をするというパターンが多く見受けられるために、本番までにいかに修正できるかが初めてのグループステージ突破のカギになることは間違いないでしょう。

最後に・・・

著者はCAFチャンピオンズリーグでチュニジア代表のエスペランサの試合を観た時に得た感動を今でも鮮明に覚えています。

エスぺランサのサッカーは組織として攻撃し、守っており、明らかに周囲のアフリカクラブとは一線を画するサッカーをしていたのです。

そんな、アフリカ特有の身体能力とサッカーIQが上手く融合された新しい“アフリカンサッカー”がW杯で躍動する姿をみてみたいものです。

チュニジア代表プロフィール

FIFAランキング:28位(CAFランキング1位)
愛称:カルタゴの鷲
W杯出場歴:4回
W杯最高成績:グループステージ
監督:ナビール・マ―ルール(チュニジア)



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