こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224

さて、今回はこれまで4年に渡りジンバブエ、ルワンダ、ウガンダ、ケニアの育成年代を指導してきた編集長がこれまでの経験を踏まえて考える“アフリカの育成現場”で最も必要なことについてお話したいと思います。

アフリカの育成現場の状況とは?

一重にアフリカと言っても大陸自体はヨーロッパとアメリカ、さらには中国を足したよりも大きく、北と南では大きく生活環境が異なるために一概にひとくくりにすることができません。


(引用:estorypost.com)

そこで、今回は編集長がこれまでに実際に指導してきたジンバブエ、ルワンダ、ウガンダ、ケニアの経験を基にお話しさせて頂きます。

これらのアフリカの国々は一般的に「サッカー後進国」と呼ばれており、アフリカの中でも強豪国とされるナイジェリア、ガーナ、コートジボワール、セネガルなどに比べてレベルは低いと言えます。

育成年代の状況を見てみると、いわゆる「少年団」と呼ばれるチームは無数に存在し、ジンバブエの除いてはジュニア年代のリーグ戦は整備されていない状況です。

また、一握りの富裕層のみが通うことができるアカデミーを除いてコーチの質、道具面などが非常に低く、子供たちは満足いく環境でサッカーの指導を受けることができない現状があります。

実際にアフリカの子供たちは身体能力が高いの?

「アフリカの選手=身体能力が高い!」

というイメージを持っている方が多くいるかと思いますが、実は日本と同じで身体能力が高い子もいれば低い子もいます。ただ、総じて体のバネや柔軟性、ジャンプ力に優れた子供が多いと感じています。

アフリカの育成年代の選手達たちの課題とは?

アフリカの育成年代の子供たちが持つ最大の課題は「サッカーIQ」だと言えます。

このサッカーIQとはかの有名な指導者である坪井健太郎氏によると、

“それぞれの状況の問題に対する最適解を見つけることができる能力”

と定義されていましたが、まさにここの能力が著しく低い印象を受けています。

彼らの判断の最優先事項は「ドリブル」であり、ボールをキープできる選手、ドリブルで相手を抜き去ることができる選手が優れているという価値観が植え付けられているために、相手ありき、仲間ありきではなく自分がしたいプレーを最優先に選択してしまう傾向が強く見られるのです。

それではどのように育成していけばよいのか?

それでは、このサッカーIQの部分をどのように育成していくのがベストなのでしょうか?

恐らく多くの人がスペインの強豪バルセロナのようなポセッションサッカーを教え込めば解決できると考えると思います。

編集長もそう考えていました。

しかし、バルセロナのようなあまりにもポセッションに特化したスタイルで指導することによる弊害もあるのです。

それは、アフリカの選手が持つ身体能力を十分に発揮できる機会が減少してしまうということです。

また、バルセロナアカデミー出身の選手の多くがあまりにも特徴的なバルセロナのスタイルの元で育てられるためにバルセロナ以外のチームに移籍した際に使い物にならないと言う話は有名な話です。

実際に、バルセロナによる”18歳以下の移籍に関するFIFAコンプライアンス違反”によって久保建英選手と同じ時期に自国に帰還した選手の多くが大きな活躍をできずに屑ぶっている現実があるのです。

それではどのような手法の育成がベストなのでしょうか?

それは「個×IQ」の双方をバランスよく育成できる手法。

理想としては、オランダの名門アヤックスのような育成手法が望ましいのではないかと感じています。

アヤックスの伝統であるTIPSの哲学に加えて、4-3‐3のシステムは個人と戦術の双方を試合で発揮できる現象が数多く現れ、アフリカの選手たちにとっては非常に大きく成長できる可能性が高いと言えます。

1つの工夫で大きく変わる可能性が…


さて、そんな魅力あふれるアフリカサッカーですが、編集長が代表を務めるジンバブエ侍フットボールプロジェクト(ZSFP)では編集長のこれまでの経験と数多くのコーチや協力者の方のサポートのおかげでアフリカ人の子供達専用のサッカー指導カリキュラムが完成を迎えようとしています。

そのカリキュラムは、ジンバブエ侍フットボールアカデミーにて実践していく予定です。
このプロジェクトに興味がある方や参画したいという方はお問い合わせよりご連絡頂ければ幸いです。

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