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「ビクター・モーゼス」


(モーゼス)

2016-2017プレミアリーグの「最大の発見」といわれた逸材は、所属するチェルシーの優勝よりも大きなインパクトを残したことは記憶に新しいです。

今でこそ、チェルシーで不動の地位を築き、全幅の信頼と名声を手にしたモーゼスだが、意外にも彼の「過去」を知る者は少ないのではないでしょうか?

今回はそんな彼に焦点を当てていくことにします!

モーゼスが抱える壮絶な過去とは?

あの時は、本当につらくて何が何だか受け入れられなかった。ただ、サッカーがあの悲劇を少しだけ紛らわしてくれた


(幼少期のモーゼス)

モーゼス少年は11歳の時に幸いの両親を殺人事件でなくします。

彼の父はキリスト教の牧師。

当時、ナイジェリアにおける多数派を占めるイスラム教徒、少数派のキリスト教はいがみ合っていました。

そして、2002年に“その事件”は起きます。

ビクターモーゼス彼の家が何者かによって襲撃されたのです。

そして・・・

彼の両親は帰らぬ人となりました。

その時彼は、幸いにも路上でサッカーをして遊んでいました。

サッカーが彼の命を救ったともいえます。

その事件後、彼も標的にされかねないということで、親戚の家で身をひそめるように過ごすことになるのです。

人生の転機

事件後、決死の想いで彼はおじさんとイギリス・ロンドンへ飛びます。

どこに行っても彼の一番はサッカー。

彼は地元リーグ「COSMOS 90 FC」に入団。

そこでのプレーは多くの人を虜にするプレーを見せます。

抜群のスピード!

ストリートサッカーで培われたドリブル!

そして、現在の彼のプレーの代名詞ともいえる

サイドを縦横無尽に走り抜くスタミナ。

高校時代にクリスタル・パレスのスカウトの目にとまり、2004年から同チームユースに所属。

そしてその3年後には念願のトップチームデビューを果たすことになります。

しかし、その後は決して順風満帆ではなかった。

それは、彼のキャリアが物語っています。

・ウィガン・アスレティック(2010年2月)
・チェルシーFC(2012年8月)
・リヴァプールFCへレンタル移籍(2013-14)
・ストーク・シティFC(2014-15)
・チェルシーFC(2014-15 シーズン終了後に1度は復帰)
・ウェストハム・ユナイテッドFC(2015-16)

3シーズンたらいまわしにされ、放出候補とされていた。

サッカー選手としての希望を失いかけていた時に運命の出会いを果たすことになる。

運命の出会い

ある監督との運命の出会いが彼のサッカー人生に光を当てることになるのです。

それが、現(2018年2月時点)チェルシーの監督であるアントニオ・コンテ。

モーゼスは彼に評価され、チームでレギュラーを確立しました。

後に、チェルシーファンから彼のもっとも偉大な功績はチェルシーを優勝させたことではなく、モーゼスを抜擢したことだと言われることになるとはこの時は知る由もありません。

【モーぜス選手のプレーはこちらから!】

モーゼスの未来図

「スーパーイーグルス」

2018年、モーゼスの鋭い目はプレミアリーグ、CL、そしてサッカー選手の憧れW杯に向けられています。


(ナイジェリアの希望の星)

彼が所属する「スーパーイーグルス」ことナイジェリア代表は、オーガスティン・オコチャ、ヌワンコ・カヌ、ダニエル・アカモチなど数々の伝説のサッカー選手を多く輩出してきた国の一つです。

彼も今やその伝説の選手と肩を並べるスーパーイーグルスの中心選手。

今年27歳。

決して若いといわれる選手ではありません。

しかし、幾度となく逆境を乗り越えてきた彼の姿は「どんなことが起きても大丈夫」という自信と覚悟が漂っています。

今後、ナイジェリアの、いや、アフリカ全体の希望の星として活躍し続けることを期待しましょう!

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