アフリカと聞くと「飢餓で苦しむ人が多い!」

というイメージを持つ人は多いかもしれない。

貧富の差が果てしなく大きく、1日1ドル以下での生活を強いられている人たちが数多くいるアフリカがそのようなイメージをあなたに与えることはすごく自然なことなのかもしれない。

このような状況の踏まえた上で、著者は昔から考えていることがある。

それは、

編集長編集長

”アフリカでサッカー選手を目指す子供たちの食生活を改善したい!”

というものだ。

アフリカの子供たちは本当にポテンシャルが高い。しかし、食生活があまりにもひどい為に健全な成長が妨げられているという現実がいたるところで見られるのだ。

今回は、アフリカにおける食生活の課題を洗いだし、安価でも栄養を可能な限り多くとれる食事メニューを提案し、これを読んだあなた(青年海外協力隊など)がアフリカの子供たちに実践してくれることを期待する。

アフリカの食生活の実情

さて、アフリカで売られている食材を見てみると、主食の米、小麦から肉、野菜、果物、乳製品まで多くの食材がスーパーマーケットに並ぶ。

日本との大きな違いは魚の種類が圧倒的に少ないということくらいだ。

内陸国が多いアフリカでは、淡水魚のティラピアが貴重な魚である。

スーパーマーケットに並ぶ食材の種類は豊富である。

しかし、高価なため富裕層しか購入することができない。

ローカルのマーケットに行くと少し値は落ちるが、主食の豆類、野菜と比較しても値が張る。



見えない飢餓!?

「飢餓」という言葉を聞くと、十分な食料を得ることができずにやせこけた子どもたちを連想する人が多いのではないか。

世界の飢餓人口は約8億500万人(9人に1人) と言われている。

そして、そのほとんどがアフリカで起きているという。

実は、「飢餓」には2つのタイプがある。

それは、

★急性栄養不良

紛争や災害などの急な環境の変化によって、食糧が足りなくなることで栄養失調に陥った状態。

★慢性栄養不良

別名、見えない飢餓と言われ、見た目ではなかなか判断できない。

慢性栄養不良は以下のような症状を招く。

・タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素不足
・免疫力の低下による病気発症の増加
・脳や体の発達障害

衝撃!見えない飢餓で、毎年300万人の子どもが亡くなる!?

ここで、さらに衝撃的な事実がある。

5歳未満児童においては実に毎年300万人もの子どもが慢性栄養不良で亡くなる現状があるのだ。

また、生き延びることができた場合でも、脳や体の発達障害により就学率や就職率の低下に繋がる。

年齢に相当した平均的な身長と体重に達していない子どもが多いという印象も受ける。

目に見えない負のスパイラルへ自然と巻き込まれているのかもしれない。

必要な時期に必要な栄養を取ることができれば、子どもの将来の可能性は大きく改善されるだろう。

実録!アフリカ人の郷土料理とその栄養価は?

ここでは、アフリカで主に食される食材と栄養価を徹底的に検証していく。

ウガリ

多くのアフリカでの主食。コーンミールやキャッサバの粉を湯で練ったもの。
(地域によって、混ぜる水分量と呼び方が異なる。水分の度合いによって、弾力性が変わってくる。)
予想以上に栄養価は高い。
精白米と比較しても、大きな差というものは感じられない。

★ウガリの粉に含まれる主な栄養成分(100g)

栄養成分 保有量
エネルギー 300Kcal
タンパク質 6g
脂質 3g
炭水化物 70g
食物繊維 0.78g
葉酸 0.06mg
ビタミンA 0.05mg
ビタミンB1 0.3mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンB3 1.49mg
ビタミンB6 0.2mg
ビタミンB3 1.49mg
ビタミンB12 0.0007mg
鉄分 2.1mg
亜鉛 3.3mg

豆スープ

アフリカでは主食のウガリをスープにつけて食べるのが人気である。

スープには1番安価な豆スープのほかに、牛肉・鶏肉・魚など種類も豊富だ。

豆は、栄養価は肉や魚には劣るものの、バランスのいい栄養が取れる。

★茹でたインゲン豆の主な栄養成分(100g)

栄養成分 保有量
エネルギー 143Kcal
タンパク質 8.5g
脂質 1g
炭水化物 24.8g
灰分 1.4g
カリウム 470mg
カルシウム 60mg
マグネシウム 47mg
リン 150mg
2mg
亜鉛 1.1mg
0.32mg
ビタミンK 3mg
ビタミンB1 0.18mg
ビタミンB2 0.08mg
ビタミンB6 0.09mg
葉酸 33mg

という状況である。

足りていない栄養素は!?

アフリカ料理で食する食材の栄養素に不足はない印象である。

しかし、栄養素を大きく分類すると、5大栄養素と呼ばれる「タンパク質」「炭水化物」「脂質」「無機質」「ビタミン」の5つに分けられる。

その観点からみると、「タンパク質」「無機質」「ビタミン」の栄養素が圧倒的に足りていないことに気づかされる。

タンパク質が原因で栄養失調に!?

タンパク質とは以下の特徴を持つ。

・体に占めるタンパク質の割合が水に次いで多い
・一般的に体の約14~19%がタンパク質でできている。
・筋肉をはじめ、皮膚や臓器といった私たちの体を構成するものの大部分はタンパク質からできている。

また、タンパク質は「動物性」と「植物性」に分類される。

さらに細かく分けると、

動物性タンパク質(ホエイ・カゼイン・卵白)、植物性タンパク質(大豆たんぱく・小麦たんぱく)の5種類に分けられる。

小麦、豆やウガリで植物性タンパク質はとれているものの、アフリカでは肉や魚が高価なため、手軽に買えない。

つまり、「動物性タンパク質」の摂取できていないのだ。

動物性タンパク質には必須アミノ酸も含まれているため、欠かすことのできない栄養なのである。

慢性栄養不良を防ぐ代用食材!!

そこで、安価で手に入りやすく、アフリカにある食材で代用できる食材を紹介していこう。

1.「アボカド」

・高タンパク質(食べすぎには注意!)
・血圧を下げるといわれるカリウムが豊富。
・ビタミンA、ビタミンEが豊富。

2.「卵」

・抗酸化作用を持つ必須アミノ酸メチオニンを含む。
・1日必要量の約1/3も摂れるたんぱく質。
・脳を活性化させる「コリン」を含む。

3.「ホウレンソウ

・ビタミン類、ミネラル、カロテンが豊富。
・鉄分、マンガン、カルシウム、マグネシウムを含む。(骨の形成や健康維持に役立つ)

4.「スクマウィキ」

・「1週間をなんとか頑張って乗り越える(スワヒリ語)」の名を持つ。
・ビタミンC、ビタミンE、βカロテンを多く含む。
・豊富な食物繊維。

5.「牛乳」

・たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル(カルシウム、リン、カリウム等)をバランスよく含む。
・リジン(必須アミノ酸)を豊富に含む。

6.「バナナ」

・エネルギーを継続的に産出できる。
・カリウムが豊富(筋肉にとっても欠かせないミネラル)
・豊富なビタミンB群、C、マグネシウムを含む。

7.「ナマズ」

・ビタミンB1、B12とビタミンEが豊富。
・良質なタンパク質と脂質が豊富。
・疲労回復、スタミナUP、免疫力向上、動脈硬化の予防、老化防止。
・養殖にはもってこい(生命力が高い)

まとめ

見えない飢餓と言われる慢性栄養不良。

バランスの良い食事をしようとしても、経済的な事情で庶民には簡単に手に入れることができないという現状がある。

いかに最低限の栄養素を摂取するかは、子供たち1人1人の将来に大きく関わる。

この現状を打破するためにも、個人が食に関心を持ち、意識して食べることが大切になってくるだろう。

そして、もしこの記事を読んでいるあなたが子供たちやその親と会う機会があるのなら是非ここで書かれている知識を共有してほしい。

編集長編集長

ヨーグルトも栄養価が高いためにアフリカで重宝できます



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