こんにちは。編集長です(https://twitter.com/YAMATO22224)
今日、ヨーロッパリーグ(プレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグA)で活躍するアフリカ人選手は非常に多いです。
その中でも特に、西アフリカにルーツを持つサッカー選手を目にする機会が増えています。
今回は、彼らがどのようにしてヨーロッパチームに移籍するのかを紹介していこうと思います!
西アフリカとは?
西アフリカとはどこの地域・国を指すのでしょうか?
ここではFIFAランキングと共にその国を紹介します!
【西アフリカ】
地域 | 国名 | FIFAランク |
---|---|---|
西アフリカ | セネガル | 27位 |
西アフリカ | カメルーン | 51位 |
西アフリカ | ナイジェリア | 52位 |
西アフリカ | ガーナ | 54位 |
西アフリカ | マリ | 67位 |
西アフリカ | コートジボワール | 71位 |
などの国を指します。
アフリカ年間最優秀選手賞受賞者の西アフリカ選手の比率が凄い
これは、年に1度、アフリカサッカー連盟(CAF)から、アフリカ出身のサッカー選手に与えられる名誉ある賞です。
国籍別【受賞者数/受賞回数】※複数回受賞者のみ
★カメルーン【6名/11回】
サミュエル・エトー(4回)、ロジェ・ミラ(2回)、トーマス・ヌコノ(2回)
★コートジボワール【2名/6回】
ヤヤ・トゥーレ(4回)、ディディエ・ドログバ(2回)
★ナイジェリア【4名/5回】
ヌワンコ・カヌ(2回)
★ガーナ【3名/5回】
と上位4カ国が西アフリカに属する国なのです。
西アフリカから輩出された才能は、数字化しても顕著に表れています。
フランスから紐解く!ヨーロッバと西アフリカの関係性!
フランス代表は、ジネディーヌ・ジダン(アルジェリア)、ティエリ・アンリ(クアドループ)、クロード・マケレレ(コンゴ民主共和国)、マルセル・デザイー(ガーナ)といったアフリカにルーツを持つ選手が活躍し始め、純粋なフランス人は少なくなってきています。
フランス代表がトップクラスの強さを手に入れた秘訣は何と言ってもアフリカにルーツを持つ選手の存在が大きく関わっているのです。
今では、スペインやイタリアなどの白人国家でもそのような選手は珍しい存在ではなくなってます。
アフリカにルーツを持つ選手は、特に並外れた身体能力を持っています。
つまり、フランス代表、フランスのクラブチームにはそのような選手は必要不可欠な存在となっているのです。
フランスは西アフリカからの玄関?
フランスは西アフリカ諸国を植民地としてきました。
その証拠に、西アフリカの多くの国の公用語が「フランス語」。
そして、なんといっても移民の受け入れ率が高いことにあります。
移民の受け入れ率からいうと、西アフリカからは、ギニア、カメルーン、セネガルなど合計14.4%となっています。
多くのアフリカ人選手は、2重国籍(フランス・セネガル)の様に存在しているケースが多いのです。
U-18まではフランス代表でプレーしていたが、A代表は自国のチームでプレーする選手の非常に多く見受けられます。
フランスは常に、移民を受け入れてきた関係でアフリカにルーツを持つ選手が増えているのですね。
ヨーロッパを目指すアフリカの子どもたち
フランスとベルギーのクラブには毎年アフリカから何千もの選手たちがトライアウトに参加します。(言語上の問題もあり、フランス語圏に行く傾向がある。)
プレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、セリエAといったビッグクラブに比べて運営資金に乏しいフランスでは、選手獲得(スカウティング)の重要性は大きいと言えます。
いかに将来性有望な若手を発掘するかが生命線ともいえます。
フランスのクラブチームは、選手獲得(スカウティング)に関して以下の考えを持っているのです。
・将来有望な子どもたちをできるだけたくさんキープしておく方が得
・素晴らしい才能を持った少年が、5年後にもいい成績を上げるとは限らないこと
・知力や筋力が追いつくとは限らない
・早熟な選手は、プロを意識するとみずみずしさを失うこと
これは、多くのアフリカ人選手を輩出したフランスだからこそ行きついた答えなのかもしれません。
言い換えれば、ある程度線引きした中での「質より量」を求めているのです。
多くの選手をキープしようとする点においては、フランスはアフリカ人選手にとっての第一関門でもあると言えます。
アフリカの金の卵
フランスクラブの選手獲得(スカウティング)には目を見張るものがあります。
数々のクラブ中でも、ル・マン、メス、リール、サンテティエンヌ、レンヌなどをユース時代に過ごすアフリカ人選手は非常に多く、その中でも代表的な例は”彼”でしょう。
ディディエ・ドログバ(コートジボワール)
彼もまたフランスのユース(ル・マン)で育ち、世界に衝撃を与えるプレイヤーとなりました。
ル・マンでは会長以下、スタッフ全員が、見知らぬ土地へやってきたアフリカ人選手に家族のように接している。その姿勢が正しかったことは、実績が証明してくれた
と過去を振り返ります。
彼らのアフリカ・ネットワークは、こういった先駆者たちの声によって、アフリカ全土に広がります。
そして、それがアフリカの子どもたちに大きな影響を与え、ヨーロッバでのプレーを夢見ることに直結しているのです。
まとめ
アフリカサッカーがフランスリーグに表れているといっても過言ではありません。
多くの選手がフランスユースを踏み台として「ビッククラブ」へと移籍することを期待したいですね。
今後ともアフリカにルーツを持つ選手に注目していきましょう!
お知らせ!
編集長が代表を務めるNGOジンバブエ侍フットボールプロジェクトがジンバブエでサッカーアカデミーを設立しました!
ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは?
ジンバブエ侍フットボールアカデミー(ZSFA)とは、「ジンバブエの厳しい環境下にいる子供達の可能性を広げる」ことを最大の目的として2018年に設立されたサッカーアカデミーです。
その最大の特徴は、編集長が4年間の間にアフリカ5ヵ国3000人以上の子供たちを指導する中で「アフリカ人の身体能力×サッカーIQ×日本人のメンタリティ」を最も効率的に落とし込むことができる「ZSFAメソッド」を使ったトレーニングだと言えるでしょう。
この“ZSFPメソッド”を通してジンバブエから世界で活躍できる選手の育成を目指します。
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